被災地支援

九州北部豪雨

2018.03.28

平成29年7月九州北部豪雨

九州北部地方で7月5日から6日までの総降水量が多いところで500ミリを超え、さらに福岡県朝倉市や大分県日田市等では24時間降水量の値が観測史上1位の値を更新するなど、これまでの観測記録を更新する大雨となりました。
この記録的な大雨により、福岡県・大分県の両県では、死者37名、行方不明者4名の人的被害の他、多くの家屋の全半壊や床上浸水、水道・電気といったライフラインの断絶など、甚大な被害が発生し、発災直後には2,000名を超える方々が避難生活を余儀なくされました。[出展:平成29年度広報誌「ぼうさい」秋号(第88号)]

愛知ネットでは、豪雨発生直後から、安否や状況確認を開始。また、7月9日からは現地にスタッフを派遣し、東日本大震災や熊本地震の際に一緒に活動した方々のご協力もいただきながら、現地での情報収集・支援活動を行いました。

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福岡県朝倉市での活動

東日本大震災・熊本地震の際に一緒に活動した方々の中に、福岡県朝倉市の近隣市にお住いの方もいらっしゃったため、現地での状況確認に同行していただきました。

被災地域の方々にお話を伺う中で、朝倉市杷木町(はきまち)では、避難所でお弁当の配布があり、ご飯物のニーズはあまり聞かない一方で、野菜や汁物を希望する声があるほか、朝倉市内の被災していない地域の方々が、同市内被災地域の方々を応援する動きもあったことから、愛知ネットは地域の皆さまの活動をお手伝いしていくことにしました。

また、被災地域のお宅では泥かき、消毒、家具等の片付けのために必要なボランティアについて、派遣の見通しが立っていないというお話もあり、ボランティア募集についても積極的に行いました。

土砂災害発生件数の分布(平成29年8月31日現在) 内閣府「平成29年7月九州北部豪雨災害を踏まえた避難に関する検討会」資料2を加工

7月13日  水配布のお手伝い

断水の続く朝倉市杷木町池田地区にて、水配布のお手伝いを実施

 

7月15日  炊き出しのお手伝い

当時約200名の方が避難していた朝倉市堤地区の杷木中学校にて、立石女性の会様による炊き出しのお手伝いと並行してお茶会を実施

7月16日・17日  被災家屋でのボランティア

愛知県西尾市・安城市在住のボランティアさん5名、17日には熊本県から3名の方々が駆けつけてくださり、朝倉市多々連(たたれ)地区にある一軒のお宅で、母屋床下の泥のかき出しや、浸水により使用が難しくなった畳や家具の搬出作業を実施

7月18日  愛知発ボランティアバスの参加者募集開始

7月20日~23日  ボランティアバス運行・活動実施

10名の参加者が20日夜愛知県安城市を出発し、21日早朝に朝倉市内に到着

21日は多々連地区で、また22日は松末(ますえ)地区のお宅で床下・納屋の泥掻き出し、家具の搬出作業を実施

7月22日  災害用浄水器の設置

泥水を飲み水に変えることのできる災害用浄水器(株式会社安城電気様ご協力)を朝倉市林田(はやしだ)地区の東林田公民館に設置

8月5日  支援地域を再訪

●多々連地区家主さんより

「床板をはめ、新しい畳を入れることができた。やっと1階で寝ることができています。やっぱり1階は涼しい。」

災害発生から1ヶ月が経過し、ようやく復旧の見通しが立ってきたとのお話をお聞きしました。

●林田地区 安城電機様からお借りしている災害用浄水器

「地域の方の飲み水に使わせていただきました。本当にありがとうございました。」

有効に活用されたお話をお聞きできました。

8月6日  NPO法人グラウンドワーク福岡様のお手伝い

朝倉市の北東(筑後川上流)山間部に位置する黒川(くろかわ)地区では、訪問時点でも道路が数カ所通行止めとなっており、アクセス可能な道路は1本のみ。重機による道路整備が進められていましたが、多々連地区のような河川下流に位置する地域と異なり、河川上流に位置するため土砂崩れの発生と影響を受けており、”これから復旧”という様子でした。

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